エラーバー付き棒グラフをエクセルで作る
統計解析結果のグラフでは、平均値に標準偏差を一緒に表したエラーバー付きの棒グラフが用いられることが頻繁にあります。そんなエラーバーをエクセルで作ったグラフに表示する方法をまとめます。 目標はこんなグラフを作ることです。
しかし、Excel for Macのバージョンが変わり、やり方が若干変わったので、新しいバージョンに合わせた作り方を紹介したいと思います。
今回は前回からさらにバージョンアップし、エラーバーの上値と下値が違う場合の作り方を紹介したいと思います。目標は、左のテーブルから右のグラフを作ることです。
エラーバー付き棒グラフを作る
まず、データとして、グラフの値と、エラーバーの上端下端を決める「正の誤差範囲」と「負の誤差範囲」を3行に並べたテーブルを作りましょう。グラフの値からの「誤差範囲」なので、値とエラーバーの上端下端との差で表現します。ラベルの行と値の行を選択し、「挿入」タブの棒グラフをクリックします。(グラフのタイトルはブログ用に「エラーバー付き棒グラフ」としておきました。)
できたグラフをクリックすると、自動的に「グラフのデザイン」タブに変わるので、一番左にある「グラフの要素を追加」をクリックし、「誤差範囲」の「その他の誤差範囲オプション」をクリックすると、右側に「誤差範囲の書式設定」が現れます。一番下の「ユーザー設定」を選択し、「値の設定」ボタンをクリックしましょう。
すると、「ユーザー設定の誤差範囲」ウィンドウが出現するので、先程用意したテーブルの正負の誤差範囲のセルをそれぞれ選択し、「ok」をクリックします。
すると、指定した誤差範囲分のエラーバーがついたグラフが完成しました。
せっかくなので論文のような書式にする
さて、このままだといかにもエクセルって感じでダサい(と言ったら失礼ですね)ので、論文で使えるような、モノクロでかっこいい感じしましょう。完成したグラフの青い棒をダブルクリックすると、「データ系列の書式設定」が右側に現れます。ペンキタブをクリックし、「塗りつぶし」は「塗りつぶし(単色)」を選択して色を白に、「枠線」は「線(単色)」を選択して色を黒に(好みによって幅を調整)すると、棒がモノクロでいい感じに。
同じようにグラフのメモリ線をダブルクリックすると、右側に「目盛線の書式設定」が出てくるので、ペンキタブの「線」を「線(単色)」にし、色を黒(もしくは適当な灰色でもいいでしょう)にします。
同様に、グラフの横軸のラベルをダブルクリックし、「軸の書式設定」でペンキタブの「線」で「線(単色)」を選択し色を黒にしましょう。ラベルの文字のフォントやサイズも適当に調整します。
最後に、グラフの縦軸をダブルクリックし、「軸の書式設定」の棒グラフタブで軸の値の最大値や線を引く単位を指定しましょう。
また、ペンキタブの「線」で「線(単色)」を選択し色を黒にしましょう。先程と同様に、ラベルの文字のフォントやサイズも適当に調整します。
これで、今回の目標だった、エラーバー付き棒グラフの完成です。
正直、私、エクセル好きです(笑)
この記事へのコメント