speakingのための定型文がlisteningに活きる-国際学会English

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久しぶりの投稿になります。先日、国際学会での発表があり、それに向けて忙しくしていました。発表に向けてスライドの準備や英語の勉強をしたりと、バタバタしましたが、発表も無事に終わり、ようやくひと段落です。

英語、特にリスニングの勉強のためにこの数カ月いろいろとやってきました。iPhoneアプリを使ったり、国際ジャーナルのWEBサイトで公開されている音源を手に入れたり。

少しずつリスニングの力がついてきたなぁと思ったところで気になったのが、スピーキングの能力です。発音もそうなのですが、英語でのプレゼンテーションとして自然な英語になっているか、ちょっとした時にさっと自然な英語が出るか、といったところです。

おきまりの定型文を覚えていくのが良いのでしょうが、日常会話のような定型文を覚えていって、それを発表に応用していくには、発表までの時間がなかったので、もっと効率よく、学会発表に向けて、定型文を覚えられないかなと思い、手にしたのがこの本でした。

この本自体を購入したのは、2年前に国際学会で発表した時なのですが、今回読み返してみて、非常に良い本だと今更ながらに気がつきました。

まず、なんといってもこの本の特徴は、国際学会での発表に特化した頻出フレーズを、挨拶、イントロダクション、方法や結果、考察の説明、質疑応答などの場面場面に分けて紹介してくれているところです。このフレーズを覚えることで、大分手元の原稿に目をやらず、フロアを見ながらしゃべる時間を作れるようになりました。なんといっても、学会発表に特化しているので、こんな時にどう言えばいいだろう、というフレーズを探し出すのも効率的にできますし、通読しても無駄がない、という印象です。

またそれだけでなく、他の演者の発表でもこのフレーズが出てくるため、今どんなことを言おうとしているのか、文脈が掴みやすく、リスニングにも効果が感じられました。こういうフレーズをこういうタイミングで言えば、理解度は確かに高まるんだと自分自身で体感できたので、余計にこの本の良さを実感しました。

さらにこの本のいいところは、発表における注意点や、紹介されているフレーズの使い方などを、ほとんど英語で説明してくれており、さらに本書全体を通して、実際に紹介しているフレーズを頻繁に用いて構成しているため、使い方の実例も自然と学べる構成になっています。

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口頭発表とポスター発表について、別のものとして章立てしているのもとてもわかりやすいです。また、座長として、学会後の懇親会の司会者として、といった場面の英語にまで言及しています。ですので、自分の発表スタイルに合わせて、どこを読めばいい、というのもすぐにわかります。

また、文量は少ないですが、こういう時はスライドはどういう構成にしたほうがいい、といったアドバイスも書かれているので、国内学会でのプレゼンスライド作成にも参考になると感じました。

本全体の分量もそれほど多くないので、通読するのが比較的簡単で、繰り返し読み返すことができます。実際に私は今回の発表の前日にも軽く通読していました。そのおかげで、前日の夜になってもちょこちょこと発表スライドや原稿を修正することになりましたが、自身のプレゼンを準備する際に参考にするだけではなく、出来上がったプレゼンをチェックするのにも役立つ本だと感じました。

まだまだ覚えきっていないフレーズが多くありますが、各場面で使えるフレーズを覚えて、国際学会でも手元に原稿を用意せず、プレゼンできるようにしたいものです。ちょうどまた3か月後に国際学会で発表する予定なので、それに向けて何度か読み返してみたいと思います。

また、同シリーズで同じくらいの分量の本が他にもいろいろあるので、今度はそちらも目を通してみようかなと思っています。


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