目標はこんな図を作ることです。
散布図の作成
まずは散布図を作りましょう。データは例のごとく、相関解析の例に使っている私のiPhoneによる歩行データです。今回は1か月分のデータを利用します。1-1.散布図を作りたいデータをマウスでドラッグして選択
1-2.ツールバーの「グラフ」タブから「散布図」をクリック。
1-3.凡例は不要なので削除、グラフタイトルを適宜設定します。
これでひとまず散布図ができましたが、縦軸と横軸が何を表しているかがわかりません。なので次は軸ラベルを挿入します。
軸ラベルの追加
2-1.できたグラフを選択すると、ツールバーに「グラフ レイアウト」が現れるのでクリックし、メニューの「軸ラベル」をクリック。2-2.横軸ラベル、縦軸ラベルでそれぞれ表示したいラベルを選択し、軸ラベルフィールドを追加。(縦軸ラベルは軸ラベルを回転がオススメ)
2-3.軸ラベルを選択した状態で、数式バーで「=」を入力した後、その軸ラベルに表示したいタイトルが記入されているセルを選択し、enterキーを押す。今回は横軸ラベルには「歩数」と書いているB1セルを、縦軸ラベルには「距離」と書いてあるC1セルを選択。
*軸ラベルを直接編集してもいいですが、このようにセルを参照する形式にしておけば、変数名を変更する必要が出た時に、セルを修正するだけで済むので便利です。
これで、軸ラベルも整った散布図が作成できました。
参考:グラフに軸タイトルを追加する
回帰直線の追加
3-1.グラフを選択した状態で、ツールバー「グラフ レイアウト」のメニューにある「近似曲線」をクリックし、「線形近似曲線」を選択します。これでひとまず回帰直線も表示できましたが、せっかくなのでここに回帰式も追加しましょう。
3-2.ツールバー「グラフ レイアウト」の「近似曲線」をクリックし、一番下の「近似曲線のオプション」をクリック。
3-3.「近似曲線のオプション」ウインドウが出るので、左の欄から「オプション」を選択し、下方の「グラフに数式を表示する」のチェックボックスをチェックして、「OK」をクリックする。
3-4.最後に、回帰直線を追加してまた出てきた凡例を削除
これで、下図のような、数式付き回帰直線付き散布図の完成です。
良いプレゼンにはわかりやすい図がある
良いプレゼンテーションは、聞き手にわかりやすいように、可能な範囲で図を多く用いるなど、内容を可視化することが重要になります。文章よりも表、表よりも図、と言われます(と書いていて、このブログはテキストが圧倒的に多いことに気づきました)。学会発表でなどで、相関解析の結果を相関係数とp値の羅列で述べるよりは、このように散布図に回帰直線を添えて提示した方が圧倒的にわかりやすくなります。可能な範囲ではこのような図を積極的に用いたいですね。関連記事・参考文献
エラーバー付き棒グラフをエクセルで作る棒グラフというタイトルですが、折れ線グラフにも応用できます。
グラフに軸タイトルを追加する
マイクロソフトの公式ページを今回参照しました。
この記事へのコメント
非常に失礼いたしました。初心者がたいそうなことを言い、すみませんでした。
HJKKS
通常最小二乗法の場合、回帰直線とデータとの距離としてy方向の距離を用いる(データ点から回帰直線に下ろした垂線の長さではない)為に、xとyを逆にすると同じデータでも異なる回帰直線が計算されてしまう、というやつですね。
私もそこまで詳しくはないですが、回帰分析の目的を考えたときに、ある決まったxからyをもっともよく推定する、ということが目的なので、xを関与させず、yのズレだけをデータと回帰直線との間でできる限り小さくしたい、というのがこの通常最小二乗法の意図だと思っています。