国際学会でのspeaking、listening対策–PubMedと英文読み上げアプリの活用

国際学会で発表するにあたり、自分のプレゼンテーションにおける英語の発音が正しいか気になることがあります。また、自分のプレゼンに対する質疑の際に、質問者の英語がなかなか聞き取れないことがあります。このように自分の英語プレゼンテーションに関連したspeaking、listeningを強化したい、という方は非常に多いと思います。

今回は英文読み上げアプリを用いて、

1.自分の英語プレゼン原稿をひたすらリスニングする
2.関連分野の論文Abstractをひたすらリスニングする

ことで、自分の英語プレゼンテーションに関連したspeaking、listeningの強化を考えてみようと思います。

英文読み上げアプリ iSpeech

iSpeech Text To Speech
iSpeech Text To Speech
開発元:iSpeech, Inc.
無料
posted with アプリーチ

このアプリは入力した英文をそのまま読み上げてくれるアプリです。ネイティブの方の発音が返ってきますので、各単語の発音・アクセントを把握するのに使えます。もちろん、各単語の発音をくっつけて音声を作っているので、文全体としての発音に若干不自然さは感じますが、それでも結構すごいなぁと思います。

発表原稿の発音を繰り返し聴く

私の場合は、国際学会での発表の場合、日本語での学会発表とは違って、英語のspeakingレベルが低い分、発表で話す内容をあらかじめ英文で作っています。それを何度か繰り返し自分で発音するのですが、やはり自分で発音するだけでなく、ネイティブがその原稿を発音しているのを繰り返し聴けると、自分の発音にも活かされますし、原稿内容が頭に定着しやすいので、事前にこのアプリで何度も原稿を聴くようにしています。そうすると、自分の発表に関連した単語のリスニングの勉強にもなるので、質問があった場合にも役立ちます

私はiPhoneでこのアプリを使っていますが、学会発表用の原稿はPCからgoogleドライブ経由でiPhoneに同期して、原稿をこのアプリにコピペして使う、という風に利用しています。

PubMedとiSpeechで関連分野の論文をlistening

このアプリとPubMedを利用して、関連分野の論文のabstractをひたすらlisteningする、ということもできます。

まず、以前紹介したPubMedの検索結果ダウンロード機能を応用して、関連分野の論文のabstractを一気にテキスト形式でダウンロードしてみます。例えば、今回は論文タイトルに「Alzheimer」と「awareness」の両方を含む論文を検索してみます。すると、下図のようにアルツハイマー病の病識に関連した論文が16個引っかかりました。以前紹介した時と同じように、画面右よりにある「Send to」をクリックし、「File」をチェック、Formatを「Abstract (text)」に指定して、「Create File」をクリックします。

Speech1.jpg

すると、下図のように、検索結果の16個の論文の基本情報とabstractをまとめたテキストファイルが出来上がります。

Speech2.jpg

あとは、このファイルを先程挙げたようにiPhoneに送り、abstractの部分をiSpeechアプリにコピペすれば、今回ヒットした論文のabstractを全て読み上げてくれることになります。

学会での質疑応答で、やはり高いハードルは相手の質問をきちんと聞き取り理解することにあると思いますが、自分の発表と関連する論文のabstractのリスニングを繰り返しておけば、対策になるかと思います。


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