エクセルとかでは掛け算は*にしますし、「かける」や「ばつ」を変換した×はおそらく2バイト文字になるはずなので、英語論文では使えません…。いろいろ調べてみたのですが、Macで通常のフォントで1バイトの×は、テンキーがついている場合はできるようですが、そうでなければギリシャ文字と同様、Symbolフォントで書く必要があります。
数学記号をキーボード入力する
他にも数学記号の入力はあるようですが、医学系論文でとりあえず使用頻度が高そうなものをまとめていきます。
記号 | 入力方法 |
---|---|
± | 「Shift」 + 「Option」 + 「^」 |
∆ | 「Option」 + 「J」 |
µ | 「Option」 + 「M」 |
°(度) | 「Shift」 + 「Option」 + 「8」 *温度の単位はこの後に「C」を追加 |
× | Symbolフォントで 「Option」 + 「E」 テンキーがあるなら 「Option」 + テンキーの「*」 |
文字ビューワで入力
実際のところ、あまり悩まず、文字ビューアを使えばいいのかもしれません・・・。


ハイフンとマイナス—似て非なる横棒たち
ところで、ハイフンとマイナスは違うということをご存知でしたか?
私はちょっと前に、医学論文の書き方に関する本で知りました…。
SPSSやエクセルで普段出てくる負の符合はハイフンが使われていますが、これは実は文書におけるマイナス記号とは違うんだそうです。
他にも似たような横棒がありまして・・・。
下をみてください、微妙に長さが違います。
記号 | 名前 | 入力方法 |
---|---|---|
- | ハイフン | 「-」 |
− | マイナス | 文字ビューワ |
– | enダッシュ | 「Option」 + 「-」 |
— | emダッシュ | 「Shift」 + 「Option」 + 「-」 |
- | ハイフン マイナス | 文字ビューワ |
私には何が違うのかよくわかりませんが、この5種類は英文上は意味が異なり、使い分けられているようです。とりあえず、個人的にはハイフンとマイナスはきちんと使いわけようと思いながら英文を書いています。ちなみにこのセクションのタイトルに含めた横棒はemダッシュです・・・。
ハイフンは一番わかりやすいのは、症例報告なんかで「30歳男性」というときに、
30-year-old man
と、3つの単語を合わせて形容詞的に使う場面でしょうか。
しかし、驚かされるのは、英語圏の人達がこの5つの微妙な長さの違いを持つ横棒を、瞬時に見分けて意味も違うと認識していることです。マイナスとハイフンの違いであれば、文脈でわかるでしょうが、他の横棒の意味はどうなっているのでしょう。また調べてみたいと思います。
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