そのPCが諸事情で使えないときに、不意に何か閃いて簡単な統計解析で自分の発想が正しいかを確認したくなるときが往々にしてあり、以前はその度に歯がゆい思いをしていました。
最近、そんなときはとりあえずエクセル関数で統計解析を行えばいいじゃん、と思うようになりました。
あくまでSPSSで本格的に統計を行うことを前提とした仮の解析なので、統計学的な正確性を期することよりは、手軽に、パイロット的に、ざっくりとわかればいい、という観点で、以下の関数を使っています。
記述統計量を求める関数
これはよく知られているものと思いますので、今更な感じがしますが、簡単にまとめ。
記述統計量 | 関数 |
---|---|
平均 | average |
分散 | stdev |
中央値 | median |
最大値 | max |
最小値 | min |
2群比較(t検定)
ttest関数はスチューデントのt検定による2群の平均の差に関するp値を返します。
=ttest(配列1, 配列2, 尾部, 検定の種類) | |
引数 | 引数に指定する値 |
---|---|
配列1 | 1つ目の群のデータ配列 |
配列2 | 2つ目の群のデータ配列 |
尾部 | 1: 片側分布を指定 2: 両側分布を指定 |
検定の種類 | 1: 対応のある2群のt検定 2: 対応のない等分散の2群のt検定 3: 対応のない分散の異なる2群のt検定 |
この関数は、対応のありなし、等分散かどうか、を引数で表現して一つの関数で処理できるように実装しているところが賢いなぁと思いました。
使い勝手がいいです。
相関係数
pearson関数は2つのデータ配列について、Pearsonの相関係数を返します。
=pearson(配列1, 配列2) | |
引数 | 引数に指定する値 |
---|---|
配列1 | 1つ目のデータ配列 |
配列2 | 2つ目のデータ配列 |
とりあえず、現時点で私がふと思いついた解析を行うときに使うエクセル関数はこれくらいですが、これで十分重宝しているなぁと感じています。
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