すると、見慣れた折れ線グラフが、棒グラフに変わっていたのです。
どっちの方がみやすいかは正直よくわからないというか、どっちでもいいという感じですが、驚いたので、しばらくヘルスケアアプリを触ってみることに。
今までは「ダッシュボード」タブしかちゃんとみたことがなく、これだと歩数や歩行距離などの1日平均や、当日の数値はわかるのですが、前日のデータなどは視覚的にしかわからず、正確な数値がわからないなーと思っていました。
ですが、「ヘルスケアデータ」というタブで、上の「カレンダー」をタッチすると、選択した日付の各データが数値で出てきました!
なんで今までこれに気づかなかったのだろう、と、とくにログを取るわけでもないのですが、やけにうれしく感じました。
とりあえず自分の歩行データを解析
ログを取る気はない、と言いましたが、自分の日常に興味が出てきたので、ヘルスケアアプリから歩数データをエクスポートしてみました。
データのエクスポート事態は、「ヘルスケアデータ」タブで、上の「リスト」をタップし、「すべて」の項目をタップすると、右上にエクスポートアイコンが出てきます。
それをクリックすると、csvファイルでデータをメールなどで送信することができます。
エクスポートされるデータ形式はやや扱いにくいですが、csv形式なのでエクセルで処理可能です。
ひとまず、先月1か月間の歩数と歩いた距離を確認。
すると・・・
平均 5150歩/日 3.4km/日
やっぱり少ない。
普段高齢の患者さんを診察していて、よくウォーキングの習慣を維持するよう指導しますが、自分がこんな歩数では何の説得力もありません。
外来でも、病棟での診察中も、研究室に戻っても座り続け、通勤は自動車、休日も大して運動せず、がこの結果なのでしょう・・・。
歩行量と疾病予防
ちなみに、群馬県中之条町というところで行われた65歳以上の高齢者を対象とした研究から、「平均1日8000歩、中強度の運動20分」が様々な病気の予防に効果的(ただしこれ以上やり過ぎてもNG)という結果が出ています。
精神科医として気になる状態としては、
寝たきり予防 2000歩
うつ病予防 4000 歩
要支援・要介護、認知症予防 5000歩
とのこと。
参考:http://www.fod-nsystem.com/contents/2015/01/nakanojo.php
65歳でこの歩数ですから、現在の私の歩数はかなりまずいですね。
ギリギリ認知症予防にはつながる歩数のようですが、その他の病気が将来かなり怖いです。
iPhoneで睡眠分析もできる
同じく「ヘルスケアデータ」のタブの「リスト」を見てみると、いろいろ他のアプリと連携してデータ入力できる項目があるのですが、一番気になったのは「睡眠分析」です。
これも他のアプリと連携して睡眠中のデータを集める機能のようです。
iPhoneの加速度とジャイロを利用して、睡眠中の動きをモニタリングし、睡眠分析を行うのだろうと思われますが、この手のタイプの睡眠分析は一時期関わっていたこともあり、iPhoneで(精度やどのような項目が調べられるかは知りませんが)調べられるんだなぁと感慨深くなりました。
当時いろいろと器材を手配したりしてデータ集めをしていたのが、今ではiPhoneでいっぱいデータが手に入るんだなぁと、技術の進歩に驚きを感じました。
そういえばもう昨年の話ですが、Appleは「ResearchKit」というiOSアプリ用のフレームワークを公開しました。
日本からは早速慶応大学がこのフレームワークを用いて収集したデータで研究を行うようです。
今後このようなツールを使った臨床研究も面白いかもしれませんね。
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