スキンテア-褥瘡の危険因子に追加

最近、高齢者の診療をしていて、時々気になるのがスキンテアです。スキンテアは日本語で皮膚裂傷と訳され、摩擦やズレによって皮膚が裂けて生じる、真皮深層までの損傷のことを言います。例えば、四肢がベッド柵でこすれた際に、皮膚が裂けてずれが生じたりすることです。 スキンテアは褥瘡と似ているようですが、異なります。褥瘡はあくまで持続した圧迫によって生じた血流障害による酸素や栄養の供給不足の結果起こる、皮膚や皮下組織の損傷です。スキンテアは高齢による皮膚の乾燥など様々な要因で脆弱になった皮膚が、わずかな摩擦などの外力によってずれて裂けたり剥がれたりする現象です。 脆弱になった皮膚は、ベッド柵の隙間や車椅子のフットレスト、アームレストで擦れたり、移乗などの介助の際に腕を掴む、などの行為でかかる外力によって、スキンテアを起こすことがあり、予防のためにベッドや車椅子、あるいは患者さんの四肢にカバーを装着するなどの外力からの保護、脆弱性を改善するための栄養管理、皮膚の保湿などのスキンケアによって予防、治療を行うことが重要になります。 特に発生しやすい状況は、テープを剥離したとき、転倒したとき、ベッド柵にぶつけたとき、車椅子移動介助時、入浴・清拭などの清潔ケア時など、高齢者医療の現場でよくある場面が挙げられています。 スポンサーリンク スキンテアの基礎的な事項は日本創傷・オストミー・失禁管理学会がベストプラクティス スキン-テア(皮膚裂傷)の予防と…

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トレリーフ「レビー小体型認知症に伴うパーキンソニズム」への追加承認-どんなときに使う?

2018/7/2より、トレリーフOD錠25mgが、「レビー小体型認知症に伴うパーキンソニズム(レボドパ含有製剤を使用してもパーキンソニズムが残存する場合)」の効能・効果の追加承認を受けたそうです。 大日本住友製薬のNews Release 元々パーキンソン病(PD)に対して効能・効果のあった薬ですが、レビー小体型認知症(DLB)で使用する場合のポイントを簡単にまとめたいと思います。 目次 ゾニサミドとは:元々抗てんかん薬 パーキンソニズムに対する効果:振戦とwearing-off DLBへの適応:25mgだけ 副作用は抗てんかん薬ぽい 薬価が・・・ 関連記事、参考文献 スポンサーリンク ゾニサミドとは:元々抗てんかん薬 トレリーフは一般名ゾニサミドという薬で、元々はエクセグランという商品名の先発品で抗てんかん薬として販売されていました。 てんかんに対するゾニサミドは、成人の場合は内服開始当初は100-200mg/dayで開始し、1-2週間ごとに増量して200-400mg/dayを維持容量とする、成人の最高1日量が600mgの薬です。おもに部分発作に対して第二選択薬として用いられる事がある薬です。 パーキンソニズムに対する効果:振戦とwearing-off ゾニサミドがPD治療に用いられるようになったのは、けいれん発作を偶然起こ…

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