英会話学習に見る言語習得の過程
前回、私の英会話の勉強過程は、
1. 単語レベルでの聞き取り、復唱
2. 短文レベルでの聞き取り、復唱
3. パラグラフレベルでの聞き取り(、復唱)
を繰り返し行ってきた、と言いました。これ、よく考えてみたら、神経心理学的に言えば、語レベル、短文レベルと難易度を上げながら、聴覚的理解、言語性short term memory(STM)、発話を鍛えて行った、という、言語能力の習得過程だなあと気づきました(英語は言語なので当たり前ですが)。
このうち、少し前まで、自分の聴覚的理解が良くなっていることが楽しかったですし、それが目的になっていましたが、最近になって一番面白いなと実感しているのは、文レベルの復唱ができるようになってきているということです。勉強開始当初は、real英会話の短文は、聞き取れても復唱が不可能、ということがかなりあったのですが(良く考えると、この状態、伝導失語みたいになっていますね。もちろん、まだ私は英語の能力を獲得したことはないので、失語ではないのですが。)、今は概ね復唱が可能になりました。さて、これは私の言語性STMが大きくなって、以前は短期記憶で保持できなかった量を保持できるようになっているということなのでしょうか?
目次
short term memoryとマジカルナンバー7±2
言語習得の過程で、塊と認識されるものが大きくなった?
STMと伝導失語
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