howeverとbut-長い複文を分割して分かりやすくする-

最近知人と話題になった話のひとつに、howeverとbutの違いというものがあります。howeverとbutはどちらも「しかし」というニュアンスで、一見違いがないようにおもいますが、決定的な違いがあります。英語で論文を書く際にもその違いを理解しておくことは必要です。さらにこの違いをきちんと認識し、howeverを積極的に使うようになると、長い複文を短くて分かりやすい文章に分割するきっかけになるかもしれません。その異なる点をいくつかの視点でみていきます。 目次 そもそも品詞がちがう 会話か、文章か howeverを文の途中に持ってくる 関連記事・参考文献 スポンサードリンク そもそも品詞がちがう まず、howeverとbutは品詞が違うことを念頭におくことが重要です。それを理解しておけば基本的な使い方の違いが理解できます。 however副詞 but接続詞 howeverとbutの使い分けが難しいと感じている方の多くは、この違いを見ただけでああそうか、となるのではないでしょうか。つまり、butは接続詞のため、節と節をつないで複文を作ることができるが、howeverは副詞なので、節と節をつなぐことはできない、ということです。 ではhoweverは何に対して「しかしながら」なのかというと、howeverの1つ前の文章になります。 butの使い方 正I like sushi but …

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向精神薬乱用への社会の対応-今年は2つの変化があります

向精神薬は時折乱用が問題となることがあります。それに対して、今年は2つの大きな出来事が控えています。 ゾピクロン、エチゾラム、フェナゼパムの向精神薬指定 ベゲタミンの販売中止 です。 ゾピクロン、エチゾラム、フェナゼパムの向精神薬指定 ゾピクロンはアモバン、エチゾラムはデパス(フェナゼパムは国内流通なし)の商品名でそれぞれ有名なお薬です。 ゾピクロンはいわゆる非ベンゾジアゼピン系睡眠薬(Z-drug)、エチゾラムはベンゾジアゼピン系の抗不安薬で睡眠作用もあるため、睡眠薬としても用いられる薬剤です。 これらはこれまで向精神薬として指定されておらず、最大90日までの処方が可能でしたが、2016年10月16日に施行される、改訂された「麻薬、麻薬原料植物、向精神薬及び麻薬向精神薬原料を指定する政令」に基づき、第三種向精神薬に指定され、2016年11月1日より、処方可能日数が最大30日に制限されます。 両薬剤の薬効や有害事象を考慮すると、この変更は妥当なものと思われます。特にエチゾラムについては依存や乱用がしばしば問題になる薬剤でしたので、重要な変更でしょう。 これまで90日分処方されていた患者さんの一時的な混乱が予想され、きちんと説明し、対応していく必要があります。ちなみに、私の外来では、大体どちらの薬剤を処方している患者さんも、元々30日以内の処方しかしていないことがほとんどなので、大きな混乱はなく11月を迎えられそうです。 スポンサー…

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macの各アプリのショートカットキーを一覧表示する-CheatSheet

macにしろWindowsにしろ、作業効率を上げる上で、ショートカットキーの有効活用は一つのポイントかと思います。単純なところでコピー&ペースト、少し複雑なところではスクリーンショットなど、様々なショートカットキーがあります。 OSのようなシステムそのものにおけるショートカットキーだけでなく、アプリ特有の便利なショートカットキーも多くありますが、そもそも使いこなす以前に、どのようなショートカットキーがあるかわからない、調べるのも面倒、という壁にぶつかります。 そんな中、macに置いて、使用しているソフトのショートカットキーが簡単に一覧表示できるアプリがあります。それがこちら。 CheatSheet インストールしたら後は簡単、 「command」キーを長押しすると、アクティブになっているソフトのショートカットキーの一覧が表示されます。 いろいろなところで紹介されている有名なアプリですが、macを用いている方全て、もちろん、macを研究に使っている方にもオススメのアプリです。

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今更英会話勉強-頻出フレーズリスニング編:Real英会話-

前回の英単語リスニング編で紹介したアプリは未だにほぼ毎日、200単語程度の学習が続けられています。大学受験以来の英語の勉強が続いています。 しかし、語彙を増やすことは重要ですが、単語のリスニングだけでは当然実用的なリスニングには問題があります。そこで、今度は短いやり取りのリスニングに使えるアプリを探しました。 しかし、自分の毎日のスケジュールを考えた時に、さらに英語学習に使える時間と考えた時に、片道30分程度の車での通勤時間しか思いつきませんでした。そんなわけで今回は、 ある程度の会話のリスニングができる 車の運転中に聞くので、自動的に連続して流れてくれる できれば多少は日本語も言ってくれたら嬉しい という条件で探しました。またまた2週間ほど前から使っていて、ほぼ毎日通勤の往復で聴けているのがこのアプリ。 Real英会話 開発元:LT Box Co., Ltd. ¥480 posted with アプリーチ …

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Index Medicus – 論文雑誌の略称

論文の投稿規定を見ていると、referenceの書式について指定されている際に、「掲載雑誌名は"Index Medicus"に従え」と書かれていることが多いかと思います。このIndex Medicusとは、論文雑誌の略称規則のことです。 例えば、 "ACTA NEUROLOGICA SCANDINAVICA" という雑誌のIndex Medicusによる略称は "Acta Neurol Scand" になります。 基本的にはreferenceはEndNoteや前回紹介したMendeleyを用いて作ると思いますので、これを用いていれば必要な場合は自然とIndex Medicusによる略称に変換してくれているので気にする必要はありません。しかし、何らかの理由でこれらのソフトを用いず、自分で記載する場合には、一つ一つ気にする必要があります。 Index Medicusについては、Index Medicusのサイトで検索することができますので、必要な場合はこちらを利用しましょう。 ちなみに、海外の医学論文雑誌の投稿規定へのリンクを集めた海外医学雑誌投稿情報 投稿規定ネットという日本語サイトもあります。もし、目的の論文雑誌の投稿規定の場所がよくわからない場合は、こちらを参照してみてください。

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reference作成ソフト・Mendeleyは論文管理や閲覧にも便利

論文で最後に乗せるreferenceリストですが、雑誌によって書き方が多少違ったり、一般的にorignal article一本あたり30前後のreferenceがあることを考えると、いちいち自分で作っていては埒があきません。基本的にreferenceリスト生成ツールを用いて行うのがミスもなく便利です。 ポピュラーなのが、 有料のEndNote 無料のMendeley かと思います。私のような貧乏大学院生は当然、無料のMendeleyを用いているわけですが、特に困るどころか、referenceリスト生成以外の機能でもとても重宝しています。 Mendeleyのいいところは、 論文pdf閲覧ソフトとしても十分 論文pdf管理ツールとしても十分 デスクトップ用ソフト、iOS用アプリ、Web上アプリがあり、同期可能 グループで共有可能 referenceリストを作れる だなぁと思っています。 Mendeleyのクイックリファレンスも公開されていて、これだけで十分使うことができます。 スポンサードリンク pdf閲覧ソフトとして 単純にpdf閲覧ソフトとして最低限の機能を備えていると思います。例えば文書にマーカーを引く、コメントを挿入する、などが普通に可能です。 多少、コメントを入れたりした際に、それを含めた印刷結果がかっこつかないと感じますが、そもそも印刷することがほとんどないので気になりません。 …

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因子分析の抽出法・回転法

因子分析(factor analysis)は、多変量データに潜む共通因子を探る手法になります。多くの項目からなるデータを少数の説明要因にまとめることが目的です。 心理系の研究では、多くの項目からなるアンケートデータから因子を見出す、ということが行われることがあります。そのような時に用いるのが因子分析です。 因子分析をする場合には、抽出法と回転法を選択する必要があります。それぞれ、 抽出法:共通性を推定=因子を決定 回転法:因子負荷量を算出 という独立した過程になります。 抽出法の選択 因子分析の抽出法には主に最尤法(method of maximum likelihood)、最小二乗法、主因子法、主成分法などがあります。この中で最も良い推定が可能なのが最尤法なので、基本的には抽出法は最尤法を用いるべきなようです。 しかし、最尤法はその精度ゆえに、不適解を出す可能性も高いようです。不適解かどうかの判断は、共通性が1以上の項目があるか、によります(因子分析では共通性+独自性=1という基本性質があるため)。 このような不適解となる代表的な理由として、サンプルサイズが小さい、局所的に相関が高い項目がある、項目数が多い、ということがあげられるようです。これについては、因子分析に限らず、多変量解析をうまくするために考慮すべき事項といえます。ですので、このような場合は、サンプルを増やす、項目を減らす、ということをまず考えるべきなようです。 それ…

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New England Journal of Medicineによる医学教育ビデオ

医療においては、侵襲的な処置を行うことが当然ありますが、誰もがその侵襲的な処置を初めて行う、という場面があります。それまでにはもちろん、指導医の処置を見たり、専門書で処置についての知識を得たり、シミュレーターで練習したり、と準備をするわけですが、最近はビデオの存在がかなり大きいと感じています。 私も研修医時代、腰椎穿刺やグラム染色、挿管などをyoutubeで検索しては繰り返し見て、そして実際に行う、ということをしていました。 先日、興味本位でyoutubeで「腰椎穿刺」と検索すると、トップに出てきたのはなんとNEJMの監修によると思われる腰椎穿刺ビデオでした。 その中では、腰椎穿刺の手技だけでなく、穿刺そのもの以外の準備や、穿刺の際に針が通過する組織、穿刺禁忌を見抜く方法、有害事象など、非常に丁寧な作りの教育ビデオになっていました。 そこで、実際にNew England Journal of MedicineのHPを見てみますと、同じようなビデオが多くアップロードされていました。なんと、血圧の測り方(自動測定ではなく、水銀柱と聴診器を用いた測定法。高血圧の定義の解説まで!)など、非常に基本的な項目まで! http://www.nejm.org/multimedia/medical-videos 英語の発音も非常に綺麗なので、聞き取りやすく、リスニングの勉強にもなり、おすすめです。 ちなみに、腰椎穿刺ビデオの中で、初圧を図る際に、穿刺針と圧棒を連結するのに、"f…

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その統計解析結果を論文でどう表現する?-論文に書く際のガイドライン

統計解析について、データに対して適切な統計手法を用いることが非常に重要ですが、その結果をいかにして報告するか、というのも非常に重要になります。論文を読む際、よく「p値が有意水準(0.05未満)を満たしているかどうかばかりを見てるだけではダメ」というように言われますが、では何をどのように見るべきか、逆に、何をどのように論文中に報告すればいいかを知ることは重要です。しかしなかなかそれが難しい。 そんな中で、私が論文作成の際に参考にしているのが、この本です。 わかりやすい医学統計の報告-医学論文作成のためのガイドラインposted with ヨメレバ大橋靖雄 中山書店 2011-08-19 AmazonKindle楽天ブックス楽天kobo 単なる統計解析手法の解説書ではない 統計の本といえば、t検定や相関分析などの各解析手法の意味や理論の解説と、それを実際に(特定のソフトを利用するなりして)解析する方法の解説、解析結果の読み取り方の解説がなされます。私も普段SPSSを用いて解析するにあたり、SPSSに関するそのような本を参照しています。 この本は、そもそもの目的がそのような本とは異なります。タイトルの通り、「医学論文を作成する際の、医学統計の表現の仕方のガイド」になっています。 そのことを、第1章の冒頭からまざまざと思い知らされます。例えばこの一文。 標本サイズが100を超える場合はパーセンテージ…

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PubMedを活用する

論文検索にPubMedを活用しているかと思いますが、PubMedを用いたちょっとした小ネタを3つ。 advanced search 年別論文出版数の抽出 検索結果のリストをダウンロード advanced search これはpubmed検索の王道ですが、その名の通り、色々と指定して高度な検索を行う方法です。幾つかやり方はあるようですが、私はあまり慣れていないので、素直に直感的にわかりやすい方法でしています。 まず、PubMedのトップページに行くと、普段キーワードを打ち込んでいる検索枠の真下に、"advanced"というリンクがあるので、そこをクリック。 すると、次の画面では、検索キーワードがどのような属性かを指定できるプルダウンメニューつきの検索枠が出てきます。しかも、 ANDなどの演算子で複数のキーワードを組み合わせた検索も指定できます。 ひとまず、メジャーなキーワードで検索してみましょう。例えば、titleにAlzheimerを含む論文を検索してみます。 すると、当然このように膨大な数のAlzheimer病関連の論文が抽出されます。 年別論文出版数の抽出 学会発表などでたまにintroductionとして、ある疾患が近年どれくらい注目されているかを表現する方法の一つとして、「年々この疾患の論文が増えてきている」というのを棒グラフに表しているプレゼンを目にすることがあります。これはどう作っているのでしょう。実は、出版数の多い疾患の場合、Pu…

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