Index Medicus – 論文雑誌の略称

論文の投稿規定を見ていると、referenceの書式について指定されている際に、「掲載雑誌名は"Index Medicus"に従え」と書かれていることが多いかと思います。このIndex Medicusとは、論文雑誌の略称規則のことです。 例えば、 "ACTA NEUROLOGICA SCANDINAVICA" という雑誌のIndex Medicusによる略称は "Acta Neurol Scand" になります。 基本的にはreferenceはEndNoteや前回紹介したMendeleyを用いて作ると思いますので、これを用いていれば必要な場合は自然とIndex Medicusによる略称に変換してくれているので気にする必要はありません。しかし、何らかの理由でこれらのソフトを用いず、自分で記載する場合には、一つ一つ気にする必要があります。 Index Medicusについては、Index Medicusのサイトで検索することができますので、必要な場合はこちらを利用しましょう。 ちなみに、海外の医学論文雑誌の投稿規定へのリンクを集めた海外医学雑誌投稿情報 投稿規定ネットという日本語サイトもあります。もし、目的の論文雑誌の投稿規定の場所がよくわからない場合は、こちらを参照してみてください。

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reference作成ソフト・Mendeleyは論文管理や閲覧にも便利

論文で最後に乗せるreferenceリストですが、雑誌によって書き方が多少違ったり、一般的にorignal article一本あたり30前後のreferenceがあることを考えると、いちいち自分で作っていては埒があきません。基本的にreferenceリスト生成ツールを用いて行うのがミスもなく便利です。 ポピュラーなのが、 有料のEndNote 無料のMendeley かと思います。私のような貧乏大学院生は当然、無料のMendeleyを用いているわけですが、特に困るどころか、referenceリスト生成以外の機能でもとても重宝しています。 Mendeleyのいいところは、 論文pdf閲覧ソフトとしても十分 論文pdf管理ツールとしても十分 デスクトップ用ソフト、iOS用アプリ、Web上アプリがあり、同期可能 グループで共有可能 referenceリストを作れる だなぁと思っています。 Mendeleyのクイックリファレンスも公開されていて、これだけで十分使うことができます。 スポンサードリンク pdf閲覧ソフトとして 単純にpdf閲覧ソフトとして最低限の機能を備えていると思います。例えば文書にマーカーを引く、コメントを挿入する、などが普通に可能です。 多少、コメントを入れたりした際に、それを含めた印刷結果がかっこつかないと感じますが、そもそも印刷することがほとんどないので気になりません。 …

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その統計解析結果を論文でどう表現する?-論文に書く際のガイドライン

統計解析について、データに対して適切な統計手法を用いることが非常に重要ですが、その結果をいかにして報告するか、というのも非常に重要になります。論文を読む際、よく「p値が有意水準(0.05未満)を満たしているかどうかばかりを見てるだけではダメ」というように言われますが、では何をどのように見るべきか、逆に、何をどのように論文中に報告すればいいかを知ることは重要です。しかしなかなかそれが難しい。 そんな中で、私が論文作成の際に参考にしているのが、この本です。 わかりやすい医学統計の報告-医学論文作成のためのガイドラインposted with ヨメレバ大橋靖雄 中山書店 2011-08-19 AmazonKindle楽天ブックス楽天kobo 単なる統計解析手法の解説書ではない 統計の本といえば、t検定や相関分析などの各解析手法の意味や理論の解説と、それを実際に(特定のソフトを利用するなりして)解析する方法の解説、解析結果の読み取り方の解説がなされます。私も普段SPSSを用いて解析するにあたり、SPSSに関するそのような本を参照しています。 この本は、そもそもの目的がそのような本とは異なります。タイトルの通り、「医学論文を作成する際の、医学統計の表現の仕方のガイド」になっています。 そのことを、第1章の冒頭からまざまざと思い知らされます。例えばこの一文。 標本サイズが100を超える場合はパーセンテージ…

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